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白内障・緑内障

白内障とは

目の模型

白内障は、眼球の中の水晶体が濁ってくる病気で、進行するにつれ、目が見えにくくなる病気です。
曇ったガラスのように白くくもったように見え、視力低下の原因にもなります。

主な症状としては、視力の低下、光がまぶしく感じる、ものがだぶって見えるなどの影響がでます。放置してしまうといずれは光を失ってしまうことにもなりかねません。

白内障用の目薬

白内障とは、眼球の中にある厚みを変えてピントあわせをするための水晶体という透明なレンズが濁ってくるのをそう呼びます。一般的な白内障は加齢に伴い、水晶体に酸素が結合することで水晶体の規則正しい構造がこわれて透明性を失ってしまい、そのため白く濁ってしまいます。この白内障の進行をできるだけ防ぐため、白内障用の目薬があります。

これは、まだ可逆的な結合にとどまっている酸素を還元除去する目薬です。この点眼薬の効果を疑問視する先生もおられますが、私の経験では点眼薬を使用して白内障が改善する症例がありますので作用すると考えています。もちろん白内障は最終的には眼内レンズに置き換える手術をすれば、改善が見込る疾患なので「目薬は面倒だからささないで、悪くなったら手術をするわ」と考えている患者さんに対しては、それでも良いかなと考えています。

緑内障とは

見え方

緑内障とは簡単に言えば、視野狭窄の病気と言えます。
眼球内の圧力(眼圧)が高まると視神経が圧迫され徐々に正常に機能する視神経が減少します。その減少と共に視野が狭まってきます。

特徴的なのは、視野の異常というものは本当にゆっくりと進行するため、気づいた時点ではかなり症状が進行してしまっているケースが多いということです。

眼科へ行けば眼圧なども測ることもできますので、心配な方は一度受診をお勧めします。

緑内障のメカニズム

眼球の中は多量の水で満たされており、その水の量が多すぎるとその水圧(眼圧)により眼球内の視神経が圧迫されて、軸索流の循環不全(視神経内で栄養を運べない状態)が起こってしまい、視神経が少しずつ死んでしまう、これが緑内障です。

まず眼圧を測定すること、視野検査をすること、そして異常があれば目薬で眼圧をコントロールすることが大切です。眼圧を高いまま放置すると視神経が死んでいくのに伴い視野が狭くなり、最終的に失明してしまう事があるので、治療を受けなければなりません。

正常眼圧緑内障

緑内障の起こるメカニズムは同じですが、正常眼圧(10~20mmhg)であっても、その眼圧でさえ視神経を圧迫し、視神経が死んでいく疾患です。

私の考えでは、視神経乳頭(視神経の出口)付近の強膜の角の部分の形状が視神経を圧迫しやすい形状のため(角がとがっている)に発症するのだと思います。 視野狭窄の進行の起こらない程度まで眼圧を下げる必要があります。